火盗改のお頭たち

新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)

新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)

池波正太郎が「鬼平犯科帳」を書いたときにイメージとして思い描いたのが歌舞伎役者の松本白鴎だったんだって。そして、白鴎はそのとおり、テレビドラマで初代「鬼平犯科帳」の鬼平役を務めた。その後、白鴎の息子・中村吉右衛門もやはり鬼平を演じ、大人気となったね。
 ところで、白鴎にはもうひとり息子がいた。松本幸四郎。つまり中村吉右衛門のお兄さん。奇しくも松本幸四郎も火盗改めの頭を演じた。テレビドラマ「騎馬奉行」。なんと親子3人がそろいも揃って火盗改め。うわ、すごい。
 そこでふと思い当たった。大好きな中村吉右衛門鬼平犯科帳」は、「騎馬奉行」を意識して作られたのかなあ!番組作りの部分で、雰囲気がすごく似てるんだもん。原作はそれぞれきちんとしたものがあるし、ストーリーは全然違うよ。だけど、似ている。
 お頭の奥さん役は当時きっての美人女優である点。エンディングテーマは時代劇に一見そぐわないと思われるようなでもじつはよく合うしゃれた音楽。似てない?
 幸四郎の相手役は夏目雅子吉右衛門は多岐川裕美。おおっ。
 騎馬奉行のエンディングは小椋桂、鬼平はジプシーキングズ。ほほおっ。
 ふ〜ん。そうでもないか。とほほな自己満足でした。