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なじみの古本屋へ要らない本を持ち込んだのだが、残念ながら、値段が付かないといわれた。がっかりしていたら、かずみがいう。「Book off」はどうかと。選択の余地はない。普段なじみのないこの店にに持ち込んだ。そしたら、なかなかいい値を付けてくれた。
　そのお金でこんな本を買った。『そば風土記』という、昭和49年発刊の書。
　のんびりした本である。思いのままに、今だったら、ブログに書いているノリをそのまま書籍として展開している。ページレイアウトにもゆとりがある。今の感覚からいうと、なんか、余白ばっかりという感じ。したがって、文字数もものすごく少ない。
　それが毎日新聞社から書籍となって発行されている。いい時代だったんだな。今では、刊行されないだろうなと思う。
　ささやかな書だけどぜいたくだ。今は物こそ潤沢なれど、こうしたぜいたくさはなかなかお目にかかることができない。
　いい出会いでした。